永遠に古民家改修中!?犬猫とマイペースに暮らす

ライター 鍋田ゆかり

 

2011年1月、南房総市白浜町へ移住した筆者、鍋田ゆかり。4回の引っ越しで南房総を点々としたあと、古民家を購入しました。移住後にライター業を始め、DIY life の広報としても活動しています。

 

――なぜ南房総に移住したの?

田舎への移住を考えていたとき白浜町に移住した人と知り合って、田んぼや味噌作りなどをしに何度か通いました。当時は可もなく不可もなくって印象でしたが、頭で考えていても分からないので、来てみてダメだったらほかを探そうと思い、とりあえず移住してみました。

 

――フリーでライターをやりながら、どんな暮らしをしているの?

移住当初は、いろいろな農家さんの繁忙期にバイトをしに行って、季節労働を楽しんでいました。今は、庭で作物を育てたり田んぼをしたりしながら、南房総エリアの魅力を発信する記事を書くことが多いです。朝目覚めたら鳥たちの声が聞こえて、親子犬と庭を散歩して季節を感じ、愛猫と炎を眺めながら薪風呂を沸かし、薪で作った料理を堪能する暮らしです。

 

――今の古民家はどうやって見つけたの?

家探しの条件は「月3万円以内、庭付き平屋、田畑ができる場所」で、誰かと知り合うたびに内容を伝えて、物件情報を得ていました。家を買うという考えは全く無かったのですが、月3万円の家に10年住んだら元が取れるような価格で、今の家が売りに出ていることを友だちが教えてくれて。動物と路頭に迷うこともなくなるし、ボロい家をみんなで改修していくのも楽しそうだなと思って購入しました。

 

――古民家をDIYしているの?

使える風呂なし、トイレなし、キッチンなし、家の中から外が見えるくらいの隙間や穴がある状態の家で、お金も無かったのでDIYせざるを得ない状況でした。でも全くDIYの知識がなかったので、古民家の断熱ワークショップに参加したらDIYする人たちと沢山つながって、私の家があまりにもひどい状況だったのでみんなが率先して助けてくれました。現在も細々と進行中です。

 

――移住者へアドバイス

自分のなかで、住みたい家や環境についての条件とイメージを明確にすること。出会う人にそのイメージと、「自分はここで〇〇をやりたいんです!」という想いや理由をきちんと伝えることが大切だと思います。

古民家と親子犬と鍋田ゆかり