半農半メカニックとして理想の田舎暮らしを実現

「空き家Pro」池田剛さん

2008年に東京から鴨川市に移住した池田剛(たけし)さん。前職は、自動車のメンテナンスや修理を行う機械整備士だったため、現在も車や農業機械の修理を生業の一つとしながら、「空き家Pro」としても活動しています。

 

――なぜ鴨川に移住したの?

食べ物くらい自分で作って、生活してみたくなったんです。海の近くに住みたかったので、三浦半島で物件を探していたけどいいのがなくて。「鴨川市ふるさと回帰支援センター」で農業の勉強ができたので、通っていました。個人で、移住者支援をしている人のチラシを見かけたから会いに行ったら、「引っ越すからここに住むかい?」って言われて。

 

――どんな活動をしているの?

放置された山や海の環境を、ぼくらで何かできないか。地域で困っている人たちを助けようという想いで、月に一度「里山里海研究会」という集まりを仲間とやっていました。ボランティアで草刈りや納屋の片付けなんかをしてたけど、「お金を払うから」って言われるようになって、「里山生活お助け隊」として活動するようになって。今はそれぞれほかに仕事を持っているから、個人ベースでやっています。

 

――自分の家をDIYしたの?

紹介してもらった家が、すげえ汚くて。ボットントイレで、壊れた木枠の窓、ネズミの穴とか。東京の家は壊す予定だったので、そこからアルミサッシを持ってきて、誰にも頼れないから必然的にやらなきゃいけない状態でした。トイレを簡易水洗にして、畳はフローリングに、風呂釜やキッチンシンクの付け替えを、半年通って仕上げました。

 

――空き家Proから移住者アドバイス

一度訪れていい情報が無かった不動産屋でも、長く付き合うことでいい物件の情報をもらえるようになります。不動産屋とはつながり続けた方がいいですよ。

「空き家Pro」の池田剛さん